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男性看護師は語る:福井県看護連盟


連盟ふくい座談会:男性看護師は語る福井県看護連盟座談会 男性看護師は語る

男女や職種に関わらず、皆が一つになって患者さんと接することが大切。

中西

看護という部分は女性が主体となっていて、その中に男性も入るようになってきましたけど、年数的にはまだ浅くて確立されていない。
そんな状況の中で、自分にとってここだけは曲げられないというものはありますか?

僕は看護学校に行っている時から、手術室で働きたいという思いがあって、それで看護師になりました。これをやりたいと思ったから、その仕事をするってことが僕のこだわりですね。

女性は広いニュアンスで看護師をやっている人が多いのではないかと思いますが、男性はこれをやりたいからやっているという考え方が多いと思うんです。そこが、僕が目指すところであり、曲げられない部分であると思います。

僕は、看護の本質というものを絶えず見つめていたいと思っています。それを失ってしまうと、ケアや看護にも意味がなくなると思うので。
学生の時に学んだ、全人的、患者さんのことをみるというのが、常日頃から僕の曲げられないことですね。

幸澤

僕は看護師になって、これをしたいというのは特になくて、病院で働いたり、老健で働いたりしましたし、ディサービスにもグループホームにも、いろんなところに行ってくれと言われて二つ返事で行きましたね。

何かやりたいことがあって、それをやりたいという気持ちがあったとして、そことは違う場所に異動になっても、無駄なことはないと思います。どこかでつながっているところがあると思うんです。いろいろ経験することもいいなって思っていて。
男性看護師として知識を深めていけば、自分が意見を言う立場になった時にその知識をもとに指示できると思うし、色々経験したほうがいいなって思います。

中西

うん、一つの道を究めてプロフェッショナルになることは素晴らしいことだと思うんですが、では自分がポジションを離れて、別の部署に移れと言われた時に、たぶん若い方は悩むと思うんです。そこで、自分をどういうふうに生かすかということを考えると思うんです。

私のことを話すと、看護師になって15年間病院にいて、そこから離れて施設に移った時、最初は全く自信がなかった。自分の全く知らない世界で、それまで自分が学んでいた医療行為などが全く使えない所に行くわけですから、ものすごい不安の中で戦ってきたわけです。

その中で感じたのは、関わる時間の差ということですね。

幸澤

患者さんと関わる時間、ということですか。

中西

そうですね。
それまで自分は看護師として当然のことをやってきたわけだけど、振り返った時に、じゃあ患者さんとどれだけ接してきたのかというと、全く接していないということに気付いて。

業務に追われながらも、今までやってきたことは間違いない。でも、自分が相手をしているのは何なんだ、それは人間なんだと気付いた。
だから、残りの15年は介護という形で人と関わりながら生きていく方がいいと思って。

もちろん、医療行為が必要とされることもあるので、里さんが言ったように、それなりに力を持っていないと生きていけないから、勉強をしたり知識も身に付けなくてはいけない。その道のプロであり、かつ利用者の味方であるという部分は強調していかないと、介護という目的を見失ってしまうので。

それに、介護士さんも私たちと同じように業務に追われる毎日を過ごしているけど、でもその人たちがいるから、自分は業務を離れて利用者を見つめることができる。自分と介護の人も別々じゃない、ということに気付いたのはその時かな。

さっき言われた、皆が一つになっていなければいけないということですね。

中西
患者、家族との話し合いの風景

そう。
別々ではなく、どちらも大事で、いずれかが欠けると私が動けなくなる。基本は一つになって患者さんに接すること。それが私の考えかな。

まあ、女性中心の社会の中で男性が働く時は、結構大変なことも多いと思うんです。辛いこともあるだろうし。
だけど、「じゃあ、何でそんなに辛いところに行くの?」と言われたら、結論からいうと、やっぱり楽しいからだと思うんです。
それに、自分にはそれしかないと思っているから続けていられる。だから楽しく仕事したいなって私は思いますね。

男性看護師からすると、女性看護師から頼りにされていないのかなとか、あまり重要視されてないのかなとか、いろいろ思うこともあるかもしれない。それが多分、若い人がぶち当たる壁なんじゃないかと思います。
でも、逆に頼りにされる努力をしているか、何よりも自分は楽しんでいるか、と逆に聞きたくなるんですよね。そういう部分を大事にしていただければ、私は男性看護師の地位を今よりもより良いものに高めていけるのではないか、と考えています。