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男性看護師は語る:福井県看護連盟


連盟ふくい座談会:男性看護師は語る福井県看護連盟座談会 男性看護師は語る


圧倒的に女性が多い職場環境。様々な状況で男女の性差を感じることも。

中西

「女性の多い職場だからこそ難しいな」と思う点は、20代としてはどうですか?

男性と女性はベースとなる価値観が違うんですよね。話の内容も違うから、普段の会話に入っていけない。だから、女性目線の会話になっていたりする。

男としての主張が強すぎると孤立するな、と思うこともありました。だから、仕事に対しても、ガンガン発言できなくなった部分があると思います。

幸澤

男性はあまりコミュニケーションとらない生き物ですけど、女性はコミュニケーションを求める生き物なので、男性は聞き手にまわるほうが多いよね。聞いてそれで頷いて言葉をそえる程度というか。

僕の場合は小、中、高を通じて女性が苦手だったので、今ここで自分が仕事をしているというのは、あの頃からは想像できないですね。
女性が多い職場に飛び込むっていうのがとても不安でした。最初の頃はすごく悩んだりもしましたし。

女性目線からの気配りとかも大事だと思うんですが、今のポジションになって実力と経験がついてくると、男の目線での発言も求められるようになってきましたね。
そういった部分では、はっきりと自分の意見を言うことで評価されていると思いますし、自分自身の偏見もなくなってきたような気がします。

中西

なるほど。

幸澤さんは役職として40代で女性を指示しなければならない立場として、何か苦労というのはありますか?

幸澤

僕は口で言うよりも態度で示したほうが分かってもらえると思っていて、自分がやっている姿をみて、感じて欲しいというところはありますね。逆に、女性が手が回らないところに自分が回るという場合もあります。

僕だけの考えかもしれませんけど、看護師という職業を選ぶ女性は、強いというイメージがありますが、患者さんが辛い時には優しく変わるんですよね。家庭で子どもが熱を出して、お母さんが大丈夫よってするような感じで。

僕はそれが女性ほど上手にできないんです。でも、雑談している時は、僕たちが孫の役割になったりしたりするなど、うまく対応できると思います。

僕は男性看護師と女性看護師には、やはり性差というものがあると思っていて。

たとえばエンゼルメイク、いわゆる死化粧というのがありますが、その時に性差を感じることがありますね。やっぱり女性と男性は違うな、と。男性って化粧すること自体ないし。

中西

その辺は、私や幸澤さんの年代では、あまり女性と男性の違いを感じないかもしれないね。共感できる女性もいっぱいいるから。
まあ若い頃は同じように思ったけどね。化粧とかも最初からできないから女性に「お願い」と言ったり。

結局、死化粧というのは、きれいにするんじゃなくて、生前の顔に戻してあげるんだ、ということに気付いて、うまい下手じゃなくて「この人が生きていたらこういう顔していたんだろうな」と思うようになったかな。

ただ、これは僕の考えですけど、性差があるからこそ求めるものもあるんじゃないかと思って。
女性にできて男性ができないことがある時に、そのコンプレックスを反動にしてがんばれば、いずれ女性よりもうまくなるんじゃないかと。

中西

それはあるね。

鍛錬されてない部分を自分ができないと思うか、やってやろうと思うか、の差だと思う。
私ぐらいの年代になると、できない部分はできないとして、逆に自分ができる部分でカバーしようと思う。持ちつ持たれつの関係というか、逆に女性が「お願い」って言ってくる時は手伝うし。

基本的には、この世界では皆が一つになっていなければいけない。男性であろうが、女性であろうが、医者であろうが看護師であろうがヘルパーであろうが、一つになって患者さんを見るわけだから、どの力が欠けても空回り状態になってしまう。

次第に男だから女だからという壁が邪魔だということに気付くんだよね。皆、一つなんだということに気付かなきゃいけない。