福井県看護連盟座談会 代表議員誕生による看護環境の変化
今後も継続して活動していくためには、連盟の重要性を教育する場も必要。

『ベッドサイドから政治を変える』……これは本当にいい言葉だと思います。
私たちは直接患者さんに接することができる間柄なんです。私たちのしっかりした看護が、患者さんの信用や信頼につながるんです。
この看護師さんはきちんとしてくれる、じゃあ私たちもこの看護師さんのように私たちの為になる人を国会に出すにはどうしたらいいのか、という意識を持っていただけるような看護実態であれば、こんなに苦労しなくてもいいと思います。

社会構造が複雑になって、今の医療体制では少し耳が痛いところがありますね。
現在、医療界は建設業界より人口が多いらしいです。看護師だけでも結構いると思うのですが、女性なのでパワーを外に向けてというのはなかなか難しいと思います。男性も増えていってはいますが……。
それに、いろいろな職種から代表が出ていますから、看護師さんもしっかりと認識を持って団結しないといけないと思います。

昔は、とにかくその人のために一生懸命やっていけば何とかなる、その人のために誠心誠意がんばれば必ず何か返ってくるのでは、という考えがありましたが、今はそうじゃない。夜勤だから投票に行かない、というのは自分の中に何か障害物があるんでしょうね。
だから、新採用者の研修などで、看護協会や看護連盟のことをしっかり教えてほしい。
自分はどこにいて、どのような仕事をしないといけないか、自分の地位をどう守っていかないといけないのかということを理解させるのが病院・学校の勤めだと思います。

そのためにも、会員の研修をもっと行ってほしいですね。
いろんな研修が年間を通してありますが、看護連盟自体の研修は、協会から比べると少ないと思います。もっと増やしていってほしいですね。
それに、活動内容を検討して末端の会員に趣旨が伝わるような場を作ることも大切ですね。
本当に、先ほどから貴重なお話ばかりで、皆さんの看護職への意識の高さを感じられますね。

とにかく連盟あればこそ、代表に問題提起して国会の場に声が届く。その辺を今後大いに若い方に伝わるように、色んな方法を考えていくことが大事です。

そうですね。
現在は現職の先生方にがんばっていただいていますが、今後も継続して議員さんを送り続けないといけませんね。それについて本部がどのように考えているかということが今後の大きな課題となるでしょう。
代表を出すのも大事ですが、連盟の重要性を会員へ教育することもとても大事です。頑張っていただきたいと思います。

活動している中での喜びや楽しみもありますしね。

そうなんです。議員さんが当選した時が一番うれしかったです。
長年先生方と関わることができて、連盟活動も楽しいものだと思います。

選挙後の皆さんからのお言葉もうれしいですね。

看護師として35年のキャリアを持ち、現在も地域の中核病院に勤務し、病棟管理にあたっている。
「地域の医療・看護を担う者として当地域の患者様のニーズに合った医療・看護を常に模索していくこと」をモットーとしている。