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連盟創設の頃の看護の状況:福井県看護連盟


連盟ふくい座談会:連盟創設の頃の看護の状況連盟創設の頃の看護の状況



これからは若い世代が連盟を盛り上げていく時代。まずは、連盟の理解から。>

司会

現在、より専門性を発揮するために特定のナースを作るスペシャリスト養成が行われていますけれども、そのような点で、これからの若いナースたちが将来どうあるべきか、お一人ずつ意見をお願いします。

久島

専門性は身につけたほうが良いと思います。

以前、透析室を作った時に「私を透析室に置いてください」と言ってくる看護師がいました。その子は今でもずっと透析室にいます。
その子のように、「これだけは自分がどうしてもやりたい」という特技が一人ひとりありますからね。

吉田

大いに賛成です。

日本医師会では最近、外科の手術で医者の技術料というのをきちんと点数化して、その技術をもっと高めるための運動をしているんです。そして実際に診療報酬の中にそれが反映されています。
ということは、看護職もやはり専門をしっかりやることによって、専門看護師の位置づけというのを高められると思うので、大賛成です。

それと、もう一つ。
以前、主人の弟が肺がんで入院して亡くなった時、緩和ケア病棟に癌専門看護師さんが来てくれたんですよね。その看護師さんが「なんでも聞いてください」と言うので、弟はすごく喜んで、いろいろなことを質問しようとしていました。

こんな風に、これからは専門看護師という存在を、患者さんにもっと認識してもらえるようにしていかないといけないと思います。

青木
認定看護師による看護師対象の研修風景
認定看護師となるためには、定められた教育機関で「認定看護師教育(専門)課程」を履修する必要がある。これには6ヶ月間の登校が求められるが、その間は確実に拘束されるため、看護師不足の現場からは受講させにくいというのが実情である。

そうですね、私の場合は、一番出したいのは「認定看護師(※)」なんです。でも、勉強する意欲はあっても、今の看護師不足の状況ではなかなか認定看護師教育研修に出してあげられない、というのが実際のところです。

一番いい方法は、認定看護師をとった看護師を病院に呼んで、勉強会をして広めてもらうことですね。
県立病院も医科大学病院も済生会病院も、夜6時~7時までの1時間程、皆さんに来てもらって、皮膚ケアや癌ケアなど、いろいろなことを教えてもらっています。

下手な私たちが教えるよりいいですよ。それがものすごく効果があるんですよね。勉強をする動機づけにもなるし、皆で一緒に聞けるからいいですよね。

※認定看護師
ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者(日本看護協会による認定)。
認定看護師は、特定の看護分野において、(1)熟練した看護技術で水準の高い看護を実践し、(2)看護実践を通して看護職を指導し、(3)看護職に対しコンサルテーションを行う。
岸本

私は職場を去ってからだいぶん経っていますので、現状はあまり分からないのですが……正看が増えますと、やはり病状観察の深さが違ってくるので安心して任せられますから、一人でも多く正看が増えてほしいですね。

このごろは正看が多くなって、上手に観察・記録しています。夜勤の先生方は、まず看護記録を広げますので、「病室へ行って見るよりも、記録を見てから患者さんのところに行った方が早く患者さんの状態を把握できるので、記録があって僕たちが一番助かります」と言っています。

司会

最後に、これからの若い看護師さんたちに「こうあってほしい」と望むことがあれば、一言お願いします。

青木
緩和ケアの風景

そうですね。これからの看護師には認定看護師もとってもらわなければならないですが、それ以外では、もっと愛のある接遇が欲しいかなと思います。

単に「接遇、接遇」と言われていますけれども、昔みたいに家族と一体となったような、愛のある接遇をもう少し出来たらなと思います。

久島

確かに、最近は社会全体に愛情がなくなってきたように思いますね。

吉田
平成23年福井県看護連盟総会にて、高階恵美子議員にご講演いただく。連盟についての理解を高める活動の一環でもある。

私はやはり、若い人たちに連盟の重要性にもっと気づいてほしいですね。
私自身は公務員だったので、当時あまり連盟に一生懸命ではありませんでしたけど…。応援する時にも病院の屋上から眺めていたりしました。
辞めてから連盟との関わりが多くなって初めて重要さに気がついたんです。

連盟のあり方や、看護にどのように影響を与えてきたかということに若い人たちがもっと気づいて、そこから連盟を盛り上げていく運動や力が生まれる、それがこれからの看護職に求められるのではないかと思います。

久島

大事なことですね。これからは若い人たちの連盟ですからね。

司会
司会:鈴間柳子さん
基幹病院の看護管理者として、病棟管理、後輩の育成、看護師の教育等に多くの経験を持つ。定年退職後看護専門学校副校長として看護教育に当たる。一貫して「公平・責任ある行動」「相手を思いやる心」をモットーとしてきた。

今日は大先輩の方々から貴重なお話を沢山聞かせていただいて、私も大変勉強になりました。

看護を考える時に、「先人たちが築いてきた歴史」また「技術を磨いていくこと」そして「サービス面」、これら3つの視点でとらえていくことがとても大事だと思います。やはり私たちの先輩の議員さんたちが、環境を整え足跡を残してくださったことは本当に多いと思います。

私たちの代表を一人でも多く国会に送るためには、まず、若い人たちに看護連盟を理解してもらうということが大事ではないかと思います。

ご報告
看護界の発展のためにと、病をおして当座談会にご参加いただきました吉田君子さんが2012年11月に永眠されました。故人のご尽力に衷心より感謝の意を表しますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。